賢者タイムを求めている、というよりも賢者になれない
ナッツ北原の好きなものを分析したところ、賢者タイムが好きであるということが発覚しましたことをご報告させていただきます。実用日本語表現辞典によると、賢者タイム(けんじゃタイム)とは望みを叶えて欲求を満たした直後に急に冷静になる状態、とあるが私はこの冷静になった状態が欲求の中に含まれているということになる。可哀想なことに、賢者タイムに入ることができないのである。
月9ドラマ 「賢者になれない男」
好きなものを3つほどあげる。
イギリスのプログレッシブロックバンド Gentle Giantの4thアルバムOctopusの5曲目の楽曲The boys in the bandだ。この曲はまず最初に、誰かの笑い声→コイントス→地面に落ちたコインが回転しながら落ち着くというASMR的発想が録音されていてそこから衝撃的なメロディーが流れる。そして、独特のリズムで熱をもった1:47あたりで賢者タイムに突入する。ギターの乾いたメロディーに諭されると、これが大変心地いい。
お次はアメリカのブルース、ソウルシンガーのDon Van Vliet率いるバンド、Captain beefheart and his magic band の1stアルバム safe as milk の3曲目 Dropout Boogie シンプルなガレージロックの曲かと思いきや衝撃を受けたのは1:03からのメロディー。この音色はたぶんあれやね。冷たい金属をたたく楽器。まさしく賢者タイム。
あとはダイアンの津田。
かいやあああっっ!!(?)
はややっ!!(?)
なぁ~~んの議論もせん!
なぁ~~んも言うてくれ~ん!
なぁ~~んの議論もせ~ん
なんでぇ? もっともっとやって欲しかったぁ~
ダイアンの津田はこういういじられ方をされているとき、本当に輝いている。この突っ込みの緩急のつけ方は他の芸人には真似できず、名人芸の域に達していると言える。賢者タイムと呼べるかどうかは微妙だが。