世界で1番好きな音楽アルバム
羊水に浸かっていたころから、大学で友達がいなくなるまで20年間音楽を聴き続けた私がついに到達した至高の1枚がこのアルバム。英国のプログレッシブロックバンドGentle Giant の2ndアルバム Acquiring The Tasteである。
最初は全然好きになれなかったが、何度も聴いていくうちにハマっていった。このアルバムの好きなところを挙げてみよう。
- アルバム全体の雰囲気 このアルバムは雰囲気がとにかく暗い。そこに加えて中世的な音楽性、幻想的なメロディー、予定調和を許さない曲構成に魅了された。
- 曲の並び順 鬱と躁が交互に来るような、曲の並び方が良い。8曲の順番は躁鬱躁鬱躁鬱鬱躁といったところか。
- 使われている楽器の種類の豊富さ。 何度も聴くたびに新しい発見がある。ビブラフォンやリコーダー、ティンバロやバイオリン。こうした楽器が織りなす音楽を聴いていると、やっぱり自分は人の手で演奏された音楽が好きなんだと実感する。
- アルバム制作への姿勢 セールスを顧みずに現代大衆音楽のもつ可能性を広げるべく、バンドメンバーの知識を最大限に活用して作られた作品であることがアルバムのデスクリプションで語られている。素晴らしいミュージシャンシップだと思う。こうした挑戦への積極的なアプローチを許された時代があったということにも驚いた。
とにかく、このアルバムを聴いてから人生が変わった。